見学日時:H16年9月22日(水) 14:00〜17:00
 
川崎重工業株式会社車両カンパニーのご好意により車両工場を見学させて頂いた。参加者は30名,見学内容は次の通りであった。



1.会長挨拶
 山登英臣機械クラブ会長より挨拶を行った。
 
2.技術講演「鉄道車両の衝突対策技術」 <講師 丸中技術部長>
  ニューヨーク地下鉄向け車両を受注した際に、衝突時に車端部で衝撃を吸収し、居住スペースを保護する耐衝突構造の付与を要求され、衝突解析によって設計し、納入した。理論計算により解析モデルを作成し、衝突エネルギー吸収要素の開発(荷重値や変形ストロークなどの設計自由度の高い衝突エネルギー吸収要素の開発)、変形モードの解析・試験を経て、試験車両による衝突試験を実施し、優れた耐衝突性能を実証している。  また、この開発をとりまとめた論文は、2002年4月、日本企業としては初めて米国機械学会・鉄道輸送部門の最優秀論文賞を受賞している。
 
3.工場見学
  先ず工場紹介ビデオ(総務 松田主事担当)により概況の説明を受け、2班に分かれて案内された。車体はアルミ製とステンレス製がほとんどで、各ラインとも生産されており、大変多忙のようであった。納入先は台湾向け新幹線車両をはじめ国内JR各社向け新幹線車両、海外各国および国内私鉄など多様で、技術水準の高さが伝わり、有意義な時間を過させて頂いた。なお、案内ではM(35)山内氏、M(38)吉見氏から説明を受けた。