平成19年度 機械工学専攻・機械クラブ共催
     コ マ ツ 大 阪 工 場 見 学 会」(報告)

 
機械クラブ恒例の見学会は見学部会主催により毎年1回開催されている。平成19年度は去る9月7日(金)にコマツ大阪工場の 受入れで開催された。今年度からは機械工学専攻と機械クラブの共催という形となり、大学から教員3名、学生19名が参加、 OBも毎年ご参加の進藤先生を始めとして多数の参加を頂き、合わせて48名の盛会となった(ちなみに最高齢88歳、最年少21歳)。
                                         [報告者:見学部会 M(43)院 沖田 淳也]

工場見学
   ビデオ等で同社および大阪工場の概要説明を受けた後、2班編成で建機第1・2・5工場を見学した。建機第1工場は 油圧ショベルなどの大型建機を製造している大阪地区最大の工場であり、溶接→加工→塗装→組み立て→検査に至る一連 の工程の順に工場内を回った。最近の建機市場の好調さを反映し工場内は非常に活気があり、検査場では多くの油圧ショ ベルが所狭しと並べられ、その迫力に一同圧倒された。
 中型機を製造する第2工場では、油圧ショベルの上部/下部それぞれを製造するラインが並列されており、自動車製造ラ インとは異なるさまざまな特徴について説明を受けながら興味深く拝見した。
 さらに通常は見学コースにない第5工場も今回特別に組み込んで頂き、減速機の加工、熱処理工程などを見学した。 また今回はマイクロバスで工場内を移動し、建屋内までバスを入れてもらえるなど、大型工場らしい一面もあった。
 

−中型組立工場−


−超大型油圧ショベルPC3000−

講演会
   同社生産技術開発センター解析グループの寺坂マネージャー(M(29)P院I)から「建設機械の生産技術開発について」と題した講演を お聞きした。同社の売り上げのうち国内分はわずか20%程度で大部分が海外での売り上げであること、さらに近年は中国やロシ アでの売り上げ増加が著しいとのことで、同社のグローバル化の進展を強く感じるとともに、現在の世界経済の変化を再認識 させられた。また建機の技術動向としては「環境」,「安全」,「IT化」がキーワードであり、ディーゼルエンジンの環境対応や GPSを利用した車両稼働管理システムなど同社の最新技術についてご説明頂いた。加えて同マネージャーが中心となって取り組ま れているCAE技術についても説明があり、学生からも多数の質問が出るなど大変興味深いものであった。
懇親会
   同社のコミュニティホールをお借りして懇親会を開催した。見学会参加者の他、同社の機械工学科OBも参加され、 各位より大学時代の思い出から近況に至るまでご発言頂いて、大いに盛り上がるとともに、OB・学生の世代間の 交流も深めることができた。
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 以上、コマツ殿の絶大なるご協力により平成19年度の機械クラブ見学会は盛会裏に終了した。また多数の 学生が参加し、これまで以上に活気あふれる見学会であった。この場をお借りして関係者の皆様に改めて深謝すると ともに、来年度以降も多数の皆様のご参加をお願いしたい。