平成20年度 機械工学専攻・機械クラブ共催
大型放射光施設(Spring8),ひょうご環境体験館」見学(報告)

 
機械クラブでは,見学部会主催により毎年1回見学会を開催しており,平成20年度は去る9月20日に播磨科学公園都市にある 大型放射光施設(Spring8),および ひょうご環境体験館を訪問した。昨年度から機械工学専攻と機械クラブの共催の形で実施しており、今回は学生13名を含む42名が参加、 旧教員からも進藤明夫先生と森田喜保先生にご参加頂いた。
今回は阪神地域から離れた見学先であり、交通の便にも問題があったため、三宮を集合場所とし、大型バスで播磨に移動するという異 例の形となった。このような事情もあり,例年実施している懇親会は割愛することとなったが、三宮−播磨科学公園都市間の2時間弱の間、周り の方と話しが弾み、“遠足気分”を味わいながらの移動となった参加者も多かった,と思われる。
                                         [報告者:見学部会 M(43)院 沖田 淳也]

大型放射光施設(Spring8)
  Spring8に到着後、まず普及棟にて放射光に関する基礎知識や、世界最高輝度の放射光を生み出す同施設の概要、その応用分野について 説明を受けた。その後再びバスに乗り込み、同施設の中心である放射光のリング棟を見学した。同リングは周長1436mの巨大な施設であ り、全体を見渡すのは困難なほどである。
訪問した時期は保守期間ということで実際に稼動してはいなかったが、リングの外周に一定 間隔で存在するビーム引き出し口に合わせて設けられた多数の実験室を、棟内にある見学ブースからガラス越しに見学することができた。
放射光というと当初馴染みの薄いものとの印象であったが、巨大施設を支えるさまざまな設備について説明を受け、参加者からも活発に 質問も寄せられるなど、各位にとって大変興味深い内容であったものと思われる。
 

−大型放射光施設内で−



−ひょうご環境体験館内で−

ひょうご環境体験館
  同都市内のレストランで昼食を取った後、引き続き“ひょうご環境体験館”を訪問した。同館は身近なところから地球規模までさまざまな 環境に関わる事項を、地球温暖化に関するビデオ等の資料はもとより、実験装置やおもちゃなどで体感できる一風変わった施設である。 当日はまだ9月の汗ばむ陽気であったが施設内は地下の冷気を取り入れることで涼しく、太陽光や雨水の活用など環境に配慮した施設運営 がなされていた。
3班に分かれて地元のサポーターの方々のご案内で施設内を見学したが、昔ながらのおもちゃが多数展示してあるコーナ ーでは、シニアの参加者には懐かしく、学生参加者には目新しく映ったようで、それらを手に取り見学者同士で和気あいあいとした会話がなさ れていた。また一部の方は電気自動車の試乗もされるなど、環境問題について楽しく学べる施設であった。この後、再びバスにて三宮に戻 り、本年度の見学会を終了した。
- + - + - + - + -
 以上、平成20年度の機械クラブ見学会は関係各位のご協力により、盛会裏に終了した。