平成21年度「シニア活性部会」活動報告
−“須磨界隈”の散策と懇親−

 
昨年10月に「シニア活性部会」と「趣味の会」の合併活動として初めて試みた「地元―兵庫津の道−の散策と懇 親」に引き続いて、本年は「須磨界隈の散策と懇親」実施した。 概要は以下のと おりである。






開催日時:H21年10月9日(金) 散策 14:00−16:00,懇親 16:00〜17:00,帰路の散策 17:00から
コース
JR須磨駅⇒村上宮⇒源氏寺⇒須磨寺⇒須磨離宮⇒「花離宮」にて懇親会⇒松風村雨堂⇒山陽電車「月見山駅」(17:40頃解散)
参加者:13名

概  要

 今年の参加者は13名(昨年10名)と少人数だったが、大型台風18号が前日通過してくれて好天気に恵まれた。
 村上宮へはJR須磨駅から山側東へ10分で到着した。この宮は平安末期に藤原師長が琵琶の奥義を極める為、唐に渡ろうと密かに 須磨までやって来たところ、琵琶の名手として名高い村上天皇の霊が現れて師長に琵琶の奥義を教授した。師長は入唐を思いとどまり、 後に従1位太政大臣になったと伝えられている。
 源氏寺は村上宮から5分の山手にあった。この寺は紫式部が書いた源氏物語の主人公 光源氏が、従者数人と京より須磨に退去した 際、わび住まいをしていたところと古来より語り継がれている。
 須磨寺へは緩やかな登り道だった。この寺は真言宗大本山で山号は上野山(じょうやさん)であ る。仁王

須磨寺・弘法岩
門を入るとすぐ右手に「手水舎・五鈷水と弘法岩」があり、ありがたいお水を頂戴する。平敦盛と熊谷直実の像を配し た源平合戦の庭を通り宝物館へ行ったところ、居合わせた法学部10回生(S37年卒)石田紀夫氏から敦盛愛用と伝えられる「青葉の笛」 について詳しく説明して頂いた。
 須磨離宮まで15分ほど散策、正式には「武庫離宮」で1914年(大正3年)に完成したが、昭和20年に戦災で焼失し、神戸市 が須磨離宮公園として下賜頂いた。咲き初めた秋のバラ園と噴水の庭園を散策し、上段にある白亜の宮殿風洋館へ石段を上る。
 花離宮は白亜の宮殿風洋館にあるレストランで、南面はガラス張りで噴水のバラ園とその先に広がる須磨の浦和から紀伊方面の眺望 が素晴らしかった。懇親は閉園時間を少しオーバーするぐらい話が弾んだ。

  
“花離宮”での懇親会

 松風村雨堂へは離宮道と呼ばれる黒松の植え込みのある道をそぞろ下る。ここは在原行平が異母弟の業平のスキャンダル事件のトバ ッチリで須磨に一時引き籠ったときの侘び住まいの跡とされている。塩汲みの土地の娘・松風村雨の姉妹と昵懇になり、京へ帰るとき に読んだ和歌「立ち別れ いなばの山の 峯に生ふる まつとしきかば 今かへりこむ」の歌碑があり、その時に衣を掛けた「衣掛けの 松」があった。
行平は光源氏のモデルだったらしい。
 月見山駅へは東へ10分ばかり、少しは疲れたかなあと思える散策だった。
 なお,「ここ」をクリックすると,上掲以外の当日の画像を見て頂くことができる.ぜひご覧頂きたい.