平成22年度「シニア活性部会」活動報告
−“灘の酒蔵めぐり”と懇親会−

 



開催日時:H22年10月15日(金) 10:00〜13:35
コース
 (阪神)石屋川駅⇒神戸酒心館⇒白鶴酒造資料館⇒菊正宗酒造記念館⇒櫻正宗・櫻宴(懇親会)
参加者:12名
概  要
  今回のシニア活性部会は、いつもとは趣向を変えて“酒蔵めぐり”を計画し、多数参加されることを期待していたが、12名と従来と 同程度の少ない人数であった。しかし、進藤先生にご参加頂いた以外に、P3の辻先輩、M@の山村先輩、MDの菊本先輩など、ご 高齢の方々の参加もいただき、全員が4時間のコースを最後まで元気に頑張って完走した。当初、冨田先生(福井工大)もご参加の 予定であったが、急に講義が組み込まれたために、ご欠席になられたのは残念であった。
  今回訪れた4箇所の酒蔵は参加人員の関係で、団体扱いとなり、事前予約が必要であった。そのために、集合時間、散策所要時間、 先方到着時間、見学所要時間などの時間割の設定をしていたが、集合場所の阪神電車石屋川駅で早速、ドタキャンのトラブルが発生し スタートから時間遅れが生じ、前途がやや心配された。
  最初の訪問先神戸酒心館 では、むかし風の“酒づくり”のビデオを拝見し、酒心館ご自慢の“福寿”を試飲させていただき、時間 調整のため、早々と次の白鶴酒造資料館へと向かった。この道のりは、今回の散策中最大の距離であり、徒歩30分の予定である。この散 策中に気が付いたのであるが、進藤先生が大変な健脚で、みんなを引っ張るように、全員のトップを軽快な足取りで、颯爽と歩かれるの には驚いた。そのお陰もあり、2番目の目的地への到着では、予定時間を取り戻すことができた。
  白鶴酒造は1743年(寛保3年)と267年前の創業である。昔の酒づくりの工程は大まかに10工程あるが、その当時の服装をした人形が 当時の酒樽やキネを使って作業しているよう        ↑神戸酒心館で利酒前に説明を聞く
すは大変臨場感あふれる見学であった。この酒蔵でも3種類程度試飲をしたのち、庭が綺麗 だったので、全員の記念写真を守衛さんに撮って頂いた。
  今回私たちが訪れた酒蔵は、いわゆる“灘五郷”という呼び方で有名な5郷のうちの“御影郷”と“魚崎郷”の2箇所に含まれる酒蔵 で、残る3つの郷は西宮郷・今津郷・西郷である。通りすがりの看板で見ると、43号線より南に位置する“御影郷”は酒蔵以外には何も ない町並みであったようだ。
  三箇所目は菊正宗酒造記念館である。この記念館は平成7年の神戸大震災のときに倒壊したために、1999年(平成11年)に復興新築 されたものである。記念館の玄関を入った場所の佇まいは、倒壊前そのままの柱や樽の側板を腰壁に利用したりしているので、350年の歴 史の面影が感じられ、とても鉄筋コ             ↑白鶴酒造資料館で
ンクリート製の建物とは思われない。この記念館に保存されている酒づくりの道具類は“国指定重要 有形民族文化財”となっており、当館の女性説明員が案内してくれたが、非常に上手で分かり易い説明であったので、“酒仕込み“の冬場 のつらい仕事の様子が良く理解できた。ここでもお酒の試飲(利酒)をした。ここでは一杯の酒の量が多く、かつ、2〜3種類 の酒を利酒したので、みんな良い顔色となった。
  菊正宗記念館から4番目の櫻正宗・櫻宴までは距離がもっとも短く、徒歩10分。櫻正宗は4箇所の酒蔵の中では最も古く、385年前の 1625年の創業である。また「正宗の元祖」とされており、これは仏教の「臨済正宗(りんざいせいしゅう)に由来し、「正宗(せいしゅう)」 が「清酒(せいしゅ)」と語音が通じるところから、1860年に「正宗(せいしゅう)」と名付け、その後「まさむね」と読まれるようにな ったそうである。
  最後に、櫻正宗の2階にあるレストラン「櫻宴」で懇親会が行われた。一日中、快晴であったので、汗ばむほどの散策であった。そのた め、冷えたビールを飲む人、あくまで日本酒(冷酒)を楽しむ人、様々であった。
  4箇所の酒蔵を4時間で回るのは、いささか強行軍であったが、4つの酒蔵夫々に持ち味が違っていたために、見所が多くあり、 懇親会は、その話で大いに盛り上がった。懇親会の席上、進藤先生から、今年6月に旅行されたイタリアの写真のご披露があり、なおかつ、 各自お気に入りの写真一枚を、先生から全員にプレゼントされた。進藤先生!ありがとうございました。
  懇親会終了後は「櫻正宗」を見学する人、近くにある阪神電車魚崎駅へ向う人、タクシーを呼んで乗る人など三々五々に散会となった。
  なお,ここをクリックすると,上掲以外の当日の画像を見て頂くことができる.ぜひご覧頂きたい.