平成24年度 機械工学専攻・機械クラブ共催
神鋼神戸発電所・灘浜サイエンススクエア」見学(報告)

 
毎年1回開催されている機械クラブの見学会が去る9月19日に実施された。 今年は、神戸製鋼所殿のご協力のもと神鋼神戸発電所と灘浜サイエンススクエアを訪問した。 本見学会は機械工学専攻との共催で実施しており、今回は教員・学生8人を含む、30人が参加した。
[報告者:見学部会 M(31) 山村佳成]

神鋼神戸発電所見学
  神鋼神戸発電所は、@需要近接性A地域との共生B万全の環境対策を特徴とする、新しいスタイルの「都市型発電所」で、 1号機が2002年4月に稼働、その後、2号機が2004年4月に稼働し、操業開始から10年が経過している。 工場見学により、それぞれの特徴について説明をしていただいた。 また、当日は快晴に恵まれ、工場の屋上は360度のパノラマが開け、初秋の神戸を満喫することができた。
@需要近接性:神戸市の中心の灘に位置し、神戸市の夏季ピーク時電力需要の約70%に相当する140万kWを発電する能力があり、 電力自給率の向上、電力供給系統の多様化により、災害に強い都市つくりの一役を担っており、 電力不足が叫ばれた今年は、フル稼働で対応されたとのこと。
A地域との共生:発電所で発生するエネルギ−を地域に供給 (隣接の酒造会社に蒸気を供給、神戸市公園敷地で温浴施設灘浜ガーデンバーデンを運営)している。
B環境対策:建設費の1/3を環境設備の費用に充て、大気汚染防止はもとより、水質保全、騒音・振動悪臭防止を行っている。 主な廃棄物である石炭灰は、セメント原料へのリサイクルなど有効活用が実施されている。
灘浜サイエンススクエア見学
  灘浜サイエンススクエアは遊びながら「製鉄・発電・エネルギ−・環境」に関する科学や技術を楽しく学ぶことができる科学館で、 特に製鉄所や発電所を原料やミクロの目になってバーチャル体験する大型スクリーンのシミュレーションライドは圧巻であった。
懇親会
  懇親会を六甲道の"笑笑"で行った。見学会の話題、各人の近況など学生の方も交え、和気藹々と親交を深めることができた。
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以上、平成24年度の機械クラブ見学会は関係各位のご協力のもと盛会裏に終了した。 今回、お世話になりました神戸製鋼所の皆様に改めて、この場をお借りし深謝いたします。 なお、今回、見学した灘浜サイエンススクエアは(http://www.nadahama.jp)に紹介されていますので、 興味のある方は一度ご覧ください。