「平成28年神戸大学機械クラブ東京支部総会」報告

 今年の神戸大学機械クラブ東京支部総会は、平成28年7月13日(水)19時から東京六甲クラブにて開催されました。当日は、暑いなか、神戸より機械クラブ会長 冨田佳宏様、KTC前理事長 藪忠司様も掛けつけてくださり、総勢10名の方々にお集まりいただきました。

1.講演会
 総会の部では、前塚支部長の挨拶の後、早速講演会に入りました。今回は、JFEプラントエンジ株式会社代表取締役副社長の仲田卓史様(M(23))から「製造業における重大事故防止」をテーマに安全風土の醸成について大変興味深いお話を頂きました。今年に入ってからも、愛知製鋼の工場爆発、新名神自動車道橋梁の落下等重大事故が発生しました。このような状況を踏まえて、仲田様から製鉄会社およびプラントエンジニアリング会社の経営層としての数多くの実践に基づく非常に有益な示唆を頂きました。特に、「会社としての重要度はQCDSの順ではなく S>>Q>D>Cの順」、「逃げ・隠れ・嘘・ごまかしは絶対にダメ」、「部下に無言の指示(プレッシャー)を与えない」、「言うだけでなく部下に実際に感じてもらえるリーダーシップを」、「最後は現場の人の力」といったメッセージに、一同、安全風土の醸成の大切さについて改めて認識することができました。

2.総会
 その後、井上幹事より会計報告がおこなわれ、前期の決算の承認等が、滞りなく了承されました。また、近藤幹事より、今年度の東京支部イベントとして、防衛装備庁陸上装備研究所(相模原市)の見学会(9月14日予定)の計画を報告しました。防衛省の井上幹事、渡辺嵩智様のご支援を得て、10式戦車を初め、普段接することができない陸自車両を目の当たりにできるまたとない機会であり、多くの会員の方々の参加を期待します。

3.懇親会
 続いて、藪前理事長より、ご挨拶と乾杯のご発声をいただき、懇親会へと移りました。次いで、冨田会長より、神戸大学全学としての取り組み状況、工学部の状況、KTC/機械クラブの近況についてお話を伺いました。当クラブの名称については、従来「神戸大学KTC機械クラブ」としてきましたが、KTCとKTCMの関係が分かりにくいこともあり、「KTC」を外して「神戸大学機械クラブ」(英文略称はKTCMのまま)とした経緯をご説明頂きました。今後は分かりやすい「神戸大学機械クラブ」の名称の下で各種活動を活性化して行きたいと思います。なお、冨田会長から、クラブの様々な活動は、OBの皆様の年会費や寄付によって賄われており、また今後、クラブから全学への支援活動も実施して行きたいので、ぜひ皆様に一層のご協力を頂きたいとのメッセージがありました。
 最後に、約10年ぶりに出席された佐々木和哉様(P(27))に、締めのご挨拶をいただき、無事、閉会となりました。
 この会は、同じく機械系学科を卒業した皆が気軽に集える、有意義でフランクな集まりです。ぜひ、これからも、ひとりでも多くの卒業生の方にご参加頂きたく幹事一同からお願い申し上げます。今回、ご参加いただいた皆様、講師の仲田様、誠にありがとうございました。
 今後の予定としましては、先述のとおり9月14日に陸自装備の見学会を計画しており、詳細のご案内は会員各位に別途メールでご連絡差し上げます。同窓会活動の活性化のためにも、ぜひ、ひとりでも多くの方に参加いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

(文責 M(28)近藤 和憲)

出席者:( )内は卒業研究でお世話になった先生(敬称略)
MK藪忠司(進藤明夫)、MO冨田佳宏(進藤明夫)、MM田中正夫(速水恵次)、MP三浦克彦(中川隆夫)、
M(23)仲田卓史(木村雄吉)、P(27)佐々木和哉(坂口忠司)、M(27)前塚洋(木村雄吉)、M(28)近藤和憲(川合良次)、
M(29)井上幸夫(村田英人)、M(36)濱田貴弘(村田英人)、M(62)渡辺嵩智(白瀬敬一)

仲田様による講演