平成29年神戸大学機械クラブ東京支部秋の見学会報告
 機械クラブ東京支部は今年度のイベントとして、9月27日(水)にJFEスチール(株)東日本製鉄所千葉地区の工場見学会を開催しました。
 神戸から冨田会長も駆け付けられ、他学科・他学部の方にも参加頂き総勢18名となり、いずれも機械工学科出身で同社OBの仲田卓史様、同社現役の北畑慶之様・佐藤翔太様の案内で最新鋭の製鉄工場を見学しました。
 日本の製鉄業の全体像・千葉地区の歴史を説明頂いた後、バスに乗って高炉・転炉・連続鋳造・熱間圧延の各工場を回りました。各工場では担当の方による専門的な説明を直接伺うことができ、これまで経験したことのないリアルさと丁寧な説明に感激しました。
 最初の全体説明では、鉄は世界的な需要はまだまだ伸びて行き依然として成長産業であることが理解できました。また、同工場が京葉コンビナートのさきがけであり、地域とともに成長してきことを実感できました。高炉では、巨大な設備をわずか数名で運転監視しており、無人化の徹底に驚きました。熱間工場では、熱い巨大なスラブが高速・自動で帯鋼に巻き取られていくスピードに感動しました。研究所の説明では、ユーザ企業との共同開発体制、強度と加工性の両方の追及等、大変参考になりました。
 また、このような無人化・技術活用の一方で、肝心の部分は人間の五感も活用されていること、設備・メンテナンス・運用のために総勢1万人にも上る要員によって広大な設備が支えられていること等、「人間系」の大切さも実感しました。
 見学会後は冨田会長を囲んでなごやかな懇親会となりました。今回は機械工学科以外の方にも声を掛け、大変有意義な交流が出来ました。次回の見学会は、学科・学部をまたがる交流の場を企画したいと思います。
(文責 近藤和憲)
 
※出席者(写真左より・敬称略):仲田卓史M㉓、澤崎亮治(経済)、濱田貴弘M㊱、田中正夫MM、
國嶋雄一M(59)、荒木秀美(外部)、森田篤(土木)、赤木有喜(法)、前塚洋M㉗、近藤和憲M㉘、
冨田佳宏MO、黒田和之M㉗、三浦克彦MP、井上幸夫M㉙、山岡高士MR、中村勝俊M㉓、
木村竜樹(経営)、佐藤翔太M(59)、中野則男M㉚、宮本雅史(計測)、北畑慶之M(51)
 

JFEスチール(株)東日本製鉄所千葉地区見学センターにて