<<六甲祭協賛講演会>>平成16年11月13日開催
新しい波力発電システム開発の現状と将来講師:機械工学科 神吉 博 教授

深刻化する地球環境問題やエネルギ不足に対して再生可能でクリーンな自然エネルギ利用技術の開発が求められている。
このような背景のもと、我が国の波エネルギ資源とこれまでの各種波力発電方式の概要について紹介があり、続いてジャイロモーメントを利用した独自の方式に基づく新しい波力発電システムの研究開発の現状について説明があった。
試作した発電装置が紹介され、プロトタイプモデルを用いた本学海事科学部構内での海上試験と、後継モデルである大型浮体を用いた鳥取港での海上試験について説明があった。海外の研究動向として自然エネルギ利用の先進国であるデンマーク国での調査結果が紹介された。
最後に、研究開発中の波力発電システムの将来構想について説明があり、我が国での自然エネルギ利用技術の研究開発の重要性を述べられて講演を締めくくられた。