平成19年度KTCM「先輩は語る」講演会(概要報告)
併催:坂口忠司研究奨励賞受賞者の成果発表

日 時:平成19年7月21日(土)午前10時40分〜12時00分
場 所:工学部LR−501教室
司 会:冨田佳宏教授(講演部会長)

講 演 会








講演題目 : 「原子炉圧力容器の設計屋」
講      師 : 朝田 誠治 氏 M(35)M院24
講師略歴 :
 ・1987年3月 神戸大学工学部機械工学科卒業
 ・1989年3月 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了
 ・1989年4月 三菱重工業叶_戸造船所入社
          現在原子力機器設計部機器設計課
          主席技師
講演内容
原子炉圧力容器を例に、設計屋が何をしなければならないかが紹介された。
まず、規格・基準を満足する構造・形状を評価し、 設定する。規格・基準では材料への要求事項、構造設計、試験・検査、溶接継手設計等の圧力容器設計に必要な規定が準備されて いる。しかしながら、設計としてはそれだけではなく、材料の手配(追加要求等の材料の設計)、図面(製作設計)、試験・検査、品質 保証/品質管理、原子炉圧力容器特有の中性子照射脆化に対する評価、メンテナンス/経年劣化対策等も行わなければならず、設計 屋は広範な知識が必要である。そのためには、大学では講義は積極的に受けるべきであり、人のつながりも大事。
何事にも積極的に前 向きに、あきらめずに取り組む姿勢が大事である,と締めくくられた。
     海外での原子炉圧力容器上蓋の搬入状況→

研 究 報 告(坂口忠司研究奨励賞受賞者による成果発表)
@「International Conference on Nuclear Engineering
  (ICONE-14)に参加して」

  …水谷 義隆 君(大学院自然科学研究科 博士課程後期課程1年)
2006年7月17〜20日に開催されたInternational Conference on Nuclear Engineering (ICONE-14:原子力工学国際会議)において発表した原子炉炉心内流動に関する研究 ”Two-Phase Flow patterns in a Four by Four Rod Bundle”について説明された。また、 会議の概要、開催地マイアミに関して紹介された。最後に、会議参加に支援していただいたKTC機械クラブに謝意を述べられた。
A「International Design Conference 2006 in Croatia 報告」
  …三浦 真磁 君 (大学院自然科学研究科 博士課程後期課程1年)
国際会議“International Design Conference 2006”の概要・規模が説明された後, 上記会議で発表された上流設計支援に関する研究 "Translation between linguistic structures and shape structures for bidirectional design" について紹介された.質疑応答では, 英語力に加えて,専門知識を固めることの重要性が述べられた. 最後に,KTC機械クラブへ謝意が述べられた。