平成21年度 機械工学専攻・機械クラブ共催
カワサキワールド」見学(報告)

 
 機械クラブ恒例の見学会は見学部会主催により毎年1回開催されている。平成21年度は去る11月25日に川崎重工業(株)様のご協力の もと、神戸メリケンパークにあるカワサキワールドを訪問した。さらにこれに合わせて、同社のオートバイ事業に関する講演を実施 頂いた。本見学会はここ数年機械工学専攻とKTCMの共催にて実施しており、本年は教員・学生10名を含む34名が参加した。
                                         [報告者:見学部会 M(43)院 沖田 淳也]

カワサキワールド見学
  カワサキワールドは2006年に神戸海洋博物館内に開設された施設で、川崎重工グループの歴史や数多くの製品群・最新技術を紹介する ため、さまざまな展示が行われている。まず最初に同館の概要説明を受けた後、一同で新幹線や航空機、ガスタービンやジェットスキー などの実物や模型等を見学した。“モーターサイクルギャラリー”では多数のオートバイが展示されており、大型のオートバイにまた がって記念撮影を行うなど、先輩諸兄も大いに楽しまれた様子であった。
 その他にも、鉄道模型の操作やフライトシミュレータ体験、ロボットによるルービックキューブ合わせなど、数多くの展示を時間を 忘れて満喫した一時であった。
講演会・懇親会
   その後場所を神戸市産業振興センターに移し、川崎重工業(株)田中薫子様より「カワサキオートバイの魅力について」と題して講演を 頂いた。同女史は大学で心理学を専攻されており、また自身もライダーで、オートバイ好きが高じて(?)入社された異例の経歴の持ち 主である。まず同社のオートバイの原点である「マッハ」から、その後中心的なシリーズとなった「Z」、その最新機種に当たる 「Z1000」に至る歴史を説明頂いた。そして、開発過程におけるマーケティングやエンジン音の最適化などで、同女史の専門である 実験心理学を利用した取り組みをご紹介してもらった。我々機械系の人間からすると非常に新鮮なプレゼンテーションであり、また同女 史のオートバイに対する深い愛情を感じる印象深い講演であった。
 そして、講演会場にてそのまま締めくくりの懇親会を立食形式で行った。機械クラブ永島会長のご挨拶の後、大先輩から現役学生に至 るまで、今回の見学会から昔の思い出話、そして各人の近況など、さまざまな話題を和気藹々と語り合う場となった。先輩方にとっては 最近の学生生活を、学生達にとっても会社生活の実情などを知る良い機会になったものと思われる。
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 以上、平成21年度の機械クラブ見学会は関係各位のご協力により、盛会裏に終了した。この場をお借りして川崎重工業(株)の皆様 はじめ関係者の方々に改めて深謝するとともに、来年度以降も多数の皆様のご参加をお待ちしております。