平成22年度 機械工学専攻・機械クラブ共催
潟Aシックス スポーツ工学研究所」見学(報告)

 
毎年1回開催されている機械クラブの見学会が去る9月30日に実施された。 今年は、潟Aシックス殿のご協力のもと一般には非公開のスポーツ工学研究所を訪問した。 シューズ開発に関する講演、足型計測の実演と解説、その後、研究施設を見学させていただいた。 本見学会は機械工学専攻との共催で実施しており、今回は教員・学生7人を含む、29人が参加した。
                                         [報告者:見学部会 S58卒 山村佳成]

講演と足型計測の実演
  潟Aシックス殿は主要製品であるスポーツシューズにおいて、 野球のイチロー選手を始めとするトップアスリートの信頼が厚く、 創業当初から永きに亘り数々の競技のシューズを供給している。 シューズの開発は、個人の特注品よりも、 足型や運動能力がさまざまである一般の方を対象としたシューズの方が数倍難しく、 人の特性の研究から始まり、さらに優れた新しい機能の考案、 目ざす性能を得るため素材の開発まですべて自社で行っている。 シューズは機能を満足するため材質・硬度が異なるいくつもの部品を組み合わせて作られ、 2nd、3rdサンプルの設計、製作、性能確認を繰り返してようやく製品化されることを聞き、 普段、何の気なしに使用しているシューズではあるが奥の深さを感じた。
また、足型計測の実演では、3次元足型測定器により代表者2名の測定と分析をしていただいた。
年齢、性別の平均値の比較、足の形状の特徴だけでなく、 足裏の荷重の偏りやかかとの内外の傾きまで測れる優れものであった。 アシックスでは歩人館で自動測定による靴選びができるとのことであった。
研究施設の見学
  運動中の関節の動きや踏み込み力などの人体・運動を評価する設備、材料の成型加工・強度評価行う設備、人工気象室や化学分析、材料物性試験の設備などを見学した。人体の運動評価の被験者の方は一般社員の方や研究者の方であり、大学の研究室に似た雰囲気であった。また、見学中、見学後ともに活発に質問が行われ見学者の方の興味の深さが窺えた。
懇親会
  懇親会を西神中央駅前の白木屋で行った。機械クラブ藪会長のご挨拶の後、見学会の話題、各人の近況など学生の方も交え、和気藹々と親交を深めることができた。
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以上、平成22年度の機械クラブ見学会は関係各位のご協力のもと盛会裏に終了した。 今回、お世話になりました潟Aシックスの皆様に改めて、この場をお借りし深謝いたします。 なお、今回、見学したスポーツ工学研究所はホームページに紹介されています。 また、体験型ミュージアムとしてポートランドにアシックススポーツミュージアムがあります。 見学会に残念ながら出席できなかった方は一度、訪れられてはいかがでしょうか。