○日 時:平成30年4月18日(水)8時50分〜10時20分 ○場 所:神戸大学百年記念館 六甲ホール ○司 会:白瀬 敬一 教授 | |
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講 演 会 | ||
講演題目: 講 師: 略 歴: |
「工作機械と機械設計」 井 宮 和 寛 氏 (M59)(DMG森精機株式会社) 2011年3月 神戸大学工学部機械工学科卒業 2013年3月 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了 2013年4月 DMG森精機株式会社入社 |
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講演内容: 講演の初めに井宮氏のご略歴が紹介された.井宮氏は現在,DMG森精機株式会社製造・開発本部にて,工作機械の設計業務に携わっていることが紹介された.続けて工作機械やその周辺装置に関する説明をいただいた.また,工作機械の用途について,我々の身の回りの製品を例にご紹介いただいた.井宮氏が所属する製造・開発本部では,主に工作機械の設計から製造,製造後のユーザへの据付までを携わっていることを解説いただいた. その後,設計業務について,説明をいただいた.設計とは,単に部員の形を考えるだけではなく,ユーザの調査から始まり,部品の手配,試作,量産を経てユーザへの据付までの工作機械の開発の上流から下流までを携わっていることを説明いただいた.また,設計には,新規設計,標準設計,特別設計があるが,工作機械の設計では特別設計が多く,井宮氏も特別設計に主に携わっている.特別設計では,カスタマイズのための設計であるため,設計の自由度が高いことを説明いただいた.自由度が高いということは難易度も高くなるとの説明をいただいた. 最後に,後輩の1回生に向けてのメッセージをお話しいただいた.技術者として重要なことは専門性とコミュニケーション力であることを強調された.日頃の授業では何に役立つのだろうかと疑問に思うこともあるかもしれないが,内容ではなくとも習ったということの記憶や専門用語を知っているというだけで,わからないことを調べることができるので,日頃の授業を大切にしてほしいと伝えられた.また,業務中に海外の部門の人と英語でやりとりすることは日常茶飯事であるため,英語でのコミュニケーションは必須であることが伝えられた. ご講演の後には,学生から大学での勉強において一番役に立ったことは何かについての質問があった.回答は研究活動が最も役に立ったとのことだった.研究を進めていく過程を身に着けたことが非常に役に立ったとのことだった.また,学生から社会人になって変わったことは何かとの質問に対して,学生はまとまった時間をとれるが,社会人にはまとまった自由な時間をとることができないため,やりたいこと(特に,留学など)は学生の間にやっておくべきとの回答があった. 本講演が学生に大変刺激を与えたものだったに違いない.(M56 西田) | ||
機械クラブ国際活動奨励賞報告会 | |
平成29年度受賞者(所属学年は受賞当時) 橋田 昌明 君 (大学院工学研究科 博士課程後期課程1年) 合田 頼人 君 (大学院工学研究科 博士課程前期課程1年) 西脇 大維 君 (大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 西 崇仁 君 (大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 平井 大志 君 (大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 宮崎 猛 君 (大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) | |
橋田 君 合田 君 | |
「先輩は語る講演会」とともに機械クラブ国際活動奨励賞報告会が併催された.まず,橋田君,合田君から参加した学会の様子や,学会にて発表した研究内容の紹介が行われた.西脇君,西君,平井君,宮崎君については,当日参加できなかったため,預かった資料の紹介を白瀬教授から行われた.いずれの報告でも,国際会議の雰囲気を伝えるための工夫があり,また,学部・修士と努力することにより国際会議での発表のチャンスをつかめる,という点が強調されていた.学生生活を楽しみながら,弛まぬ努力を,という先輩学生たちからのメッセージであった.(M56 西田)
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学生自主活動支援金贈呈 | |
最後に学生自主活動支援金贈呈が行われた.機械クラブ平田会長から学生フォーミュラチーム(FORTEK)およびレスキューロボットチーム(六甲おろし)に対して,支援金が贈呈された. FORTEK代表からは皆様の期待に応えられるよう,より一層の努力を重ねるとの抱負を語っていただいた.(M56 西田) | |
学生フォーミュラチーム | |