「平成30年神戸大学機械クラブ東京支部総会」報告

 今年の神戸大学機械クラブ東京支部総会は、平成30年7月26日(木)19時から東京六甲クラブにて開催されました。神戸から機械クラブ会長の平田明男様、機械クラブ理事の山岡高士様も駆けつけてくださり、総勢12名の方々にお集まりいただきました。
 総会の部では、前塚支部長から平成29年度活動及び平成30年度活動計画の説明があり、了承されました。また井上幹事より平成29年度決算報告が行われ、了承されました。
 機械クラブ東京支部イベントとして、昨年はOBのご支援を得てJFEスチール(株)東日本製鉄所を見学し他学科・他学部の方も含め計18名が参加され大変好評でした。今年はせっかくですので機械クラブだけでなくKTC他学科に声を掛けKTCのイベントとしてヤマト運輸の最先端の物流基地である「羽田クロノゲート」の現地見学を9月に計画しています。
 続いて、講演会に移りました。今回は神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻教授の浅野等様(M㊱)に「宇宙構造物用二相流体冷却システムの開発」について講演いただきました。浅野先生はM5(赤川研)・修士課程(藤井研)を経てダイキン工業で蓄熱システム・熱交換器の研究開発に従事された後、神戸大学工学部教授となられました。講演内容は、ひとことで言うと「宇宙ステーションの動脈・静脈を二相流研究が支えている」というものでした。宇宙空間では船内で発生した廃熱の船外放出能力に大きな制約があるため、今後のエネルギー使用量の増大を可能にするための船内熱循環系の能力向上が不可欠とのことです。このための、航空機や自由落下設備を利用した無重力空間における実証実験・研究について映像を交えて分かりやすく解説頂きました。あわせて、遠い昔に触れた沸騰、二相流、熱力学の基本理論に触れ懐かしく新鮮でした。
 その後、懇親会へと移り和やかに歓談が進み、最後に会長の平田明男様に締めのご挨拶と東京支部への激励をいただき、無事閉会となりました。
 首都圏には500名を超える機械クラブ会員が在住されていますので、今後とも多くの卒業生の方にご参加頂きたく幹事一同からお願い申し上げます。今回、ご参加いただいた皆様、講師の浅野先生、誠にありがとうございました。

(文責 M㉘近藤 和憲)
 
 
※出席者(敬称略):浅野等(M㊱、神戸大学大学院工学研究科教授、講師)、田中正夫(MM)
 平田明男(MQ、機械クラブ会長)、山岡高士(MR、機械クラブ理事)、遠山克己(M㉓)
 前塚洋(M㉗、東京支部長)、黒田和之(M㉗)、近藤和憲(M㉘、東京支部幹事)
 井上幸夫(M㉙、東京支部幹事)、井藤創(M㊱)、浜田貴弘(M㊱、東京支部幹事)全12名

講演会の模様
 
懇親会の模様