○日 時:平成31年4月24日(水)8時50分〜10時20分 ○場 所:神戸大学 瀧川記念会館 大会議室 ○司 会:白瀬 敬一 教授 | |
|
講 演 会 | ||
講演題目: 講 師: 略 歴: |
「コンバイン開発における機械系技術者の仕事」 田 代 元 氏 (M60)(株式会社クボタ) 2012年3月 神戸大学工学部機械工学科卒業 2014年3月 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了 2014年4月 株式会社クボタ入社 |
|
講演内容: 講演の初めに田代氏のご略歴が紹介された.田代氏は現在,株式会社クボタ収穫機技術部にて,製品の研究開発業務に携わっていることが紹介された.また,これまでのキャリア選択の経緯について紹介された.大学での学部を決める際,ものづくりになんとなく興味があり,工学部機械工学科に決めたことが紹介された.また,就職する会社を決める際,大きい駆動機械で社会に役立つものづくりがしたいとの想いから,株式会社クボタに決めたことが紹介された.次に,簡単に会社紹介をしていただいた.株式会社クボタの事業内容,コンバインの種類や構造,稲作の流れなどの説明をいただいた.また,ICTを活用したスマート農業についてのご紹介をいただいた.現在農業就労者が高齢化しており,担い手農家が増加しているとのことだった.さらに,農機の自動化・無人化の取り組みについてもご紹介いただいた.現状では,有人監視での自動化・無人化が実現されているが,完全自動化に向けて,安全性の壁をどう乗り越えるかが課題であることが説明された.続いて,自身の開発業務についてご説明いただいた.現在は,農機の試作・試験.評価の業務を担当しており,大学での勉強が業務と直結していることが多いことが説明された.特に,設計図面が読めないと仕事にならないことが多く,機械製図が大いに役に立っているとのことであった. 最後に,後輩の1回生に向けてのメッセージをお話しいただいた.個々の科目をしっかり習得しておくことは理想であるが,知識の引き出しを多くしておき,キーワードを知っているだけで役に立つことが強調された.また,技術者として重要なことは専門性とコミュニケーション力であることを強調された. ご講演の後には,実家が農家の学生から農業機械の振動に関する質問があった.現在まさに業務で振動を抑制することに取り組んでおり,振動元の特定やその振動の減衰方法を検討しており,期待して待っていてほしいとのことだった. 本講演が学生に大変刺激を与えたものだったに違いない.(M56 西田) | ||
機械クラブ国際活動奨励賞報告会 | ||
平成30年度受賞者(所属学年は受賞当時) 金子 和暉 君(大学院工学研究科 博士課程後期課程1年) 温井 悠平 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 干場 太一 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 林 秀明 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 森下 喜一 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 中瀬 博之 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程1年) |
金子 君 | |
「先輩は語る講演会」とともに機械クラブ国際活動奨励賞報告会が併催された.まず,金子君から参加した学会の様子や,学会にて発表した研究内容の紹介が行われた.温井君,干場君,林君,森下君,中瀬君については,当日参加できなかったため,預かった資料の紹介を白瀬教授から行われた.いずれの報告でも,国際会議の雰囲気を伝えるための工夫があり,また,学部・修士と努力することにより国際会議での発表のチャンスをつかめる,という点が強調されていた.学生生活を楽しみながら,弛まぬ努力を,という先輩学生たちからのメッセージであった.(M56 西田)
| ||
学生自主活動支援金贈呈 | ||
最後に学生自主活動支援金贈呈が行われた.機械クラブ平田会長から学生フォーミュラチーム(FORTEK)およびレスキューロボットチーム(六甲おろし)に対して,支援金が贈呈された. 両代表からは皆様の期待に応えられるよう,より一層の努力を重ねるとの抱負を語っていただいた.(M56 西田) | ||