○日 時:令和5年5月10日(水)8:50 〜 10:20 ○場 所:神戸大学百年記念館 六甲ホール ○司 会:浅野 等 教授 | |
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講 演 会 | ||
講演題目: 講 師: 略 歴: |
「大学の授業内容と設計業務の関わり 〜授業内容は仕事の役に立つか?〜」 村松 瑛 氏 (日立GEニュークリア・エナジー(株)) 2014年3月 神戸大学工学部機械工学科卒業 2015年9月 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了 2018年3月 神戸大学大学院工学研究科博士課程修了 2018年4月 日立製作所入社 現 在 日立GEニュークリア・エナジー(株) |
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講演内容: 講演の初めに新入生に対して,いろんな人の講演や意見を聞いて,すべてを鵜呑みにするのではなく, 自分の好みに組み合わせるのがいいと思うということを伝えられた. そのうちそれが自分の意見・個性になるということが伝えられた.次に簡単に自身のご略歴がご紹介された. 大学院での研究は,熱流体系研究室に所属して,超音波流量計に関する研究を行っていたことが紹介された. 次に,学生時代にやった方がいいこと,自分が学生時代にやってきたことを中心にご説明された. 大学入学時に工学部機械工学科を選んだ理由をご説明いただいた.特に強く望んで機械工学科を選んだわけではなかったが, 入学後に博士課程まで進んでみたいという気持ちがあったことをご説明いただいた. 今振り返ってみると,初めから選択肢を狭くしなかったことがよかったというご説明があった. 知識欲があったため,図書館にこもって興味のある本を読んでいたとのことだった. 図書館には,教科書だけでなく,面白い本がたくさんあるのでぜひ利用してほしいことが伝えられた. 講義はタイトルに興味があるものや,先生が面白そう,などいろいろな理由から選択して取得したとの説明があった. 興味がある講義は積極的に受講することがすすめられた. 卒業要件ギリギリを目指して講義単位を取るのは勿体ないということが伝えられた. 一方で,勉学だけでなくクラブ活動にも参加していたことがご紹介された. 体育会サイクリング部に所属して,3年間所属したとのことだった. 貴重な経験を積めたことが,社会人生活にも役立っていることがご説明された. 講義の単位を取得するだけの大学生活ではなく,サークル,海外旅行,海外留学など大学生にしかできない経験をしてほしいとのことだった. 自分が楽しいと思えることを大学生の間に継続的に取り組んだことを何か持っておくことが大事とのことだった. 次に,4年生からの研究室配属後の生活についてご説明いただいた. 電力・エネルギーに興味を持っていたことや,講義がわかりやすかった先生だったとの理由から エネルギー変換工学研究分野を選んだとのご説明があった. 研究テーマで対象としていた流量計のご説明をいただき,流量を高精度に測定するための研究開発をしていたことがご紹介された. 超音波流量計とは,超音波のドップラー効果を用いた技術であることがご説明され,その測定原理をご説明いただいた. 修士課程のときにフランスで開催された国際会議にて発表したことがご紹介された. 当時は英語が流暢に話せるわけではなかったが,英語で発表することの重要性を感じることができたとのことだった. 英語は勉強するのは大事だが,英語で話す経験を多く積んでおくのがよいとのことだった. 研究テーマは,「超音波流量計の高精度化」に取り組んだが,当時は志望するテーマを持たずに研究室を選択したが, 配属時にはやりたいテーマをもっておくのがよいということが伝えられた. 研究室紹介や先輩から情報を得るなどをした方がよいとのご説明があった. 次に博士課程に進学を決めた理由と,進学を決断する際に思っていたことをご説明いただいた. 当時は,博士課程に進学して,無事に修了できるかという不安や,修了後に就職先があるのかという不安があったが, 修了できるかどうかは自分次第だし,工学系の博士課程で就職に困ることはないとのことから,進学を決意したとのことだった. また,博士課程進学にあたって準備すべきことを自身の経験から伝えらえた.一番は, 自分がその研究テーマに興味があることが大事とのことだった. 最後に,社会人で現在担当している業務について簡単にご紹介いただいた. 現在は,原子力プラントの配管系の耐震設計をしているとのことだった. プラント1つあたりに配管が総長で100km程度あり,それらすべての安全性を担保した設計をしているとのことだった. その業務では,計算力学や,振動学,材料力学など幅広い知識が要求され,それらは大学で学んだ内容が直結していることがご説明された. 最後に新入生に対して,有意義な大学生活を送ってほしいとの思いが伝えられた. | ||
(M56 西田) |
機械クラブ国際活動奨励賞報告会 | |
〇令和4年度受賞者(所属学年は受賞当時): | |
古東 達也 君(大学院工学研究科 博士課程後期課程1年) 寺本 大葵 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程1年) 小川 零 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程1年) 金岡 拓馬 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 五十嵐 優 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) 山下 誠希 君(大学院工学研究科 博士課程前期課程2年) | |
「先輩は語る講演会」とともに機械クラブ国際活動奨励賞報告会が併催された. まず,古東君,寺本君,小川君から参加した学会の様子や,学会にて発表した研究内容の紹介が行われた. 金岡君,五十嵐君については,当日参加できなかったため,預かった資料の紹介を浅野教授から行われた. いずれの報告でも,国際会議の雰囲気を伝えるための工夫があり,また,学部・修士と努力することにより 国際会議での発表のチャンスをつかめる,という点が強調されていた. 学生生活を楽しみながら,弛まぬ努力を,という先輩学生からのメッセージであった. | |
古東 君 寺本 君 小川 君 | |
(M56 西田) | |
学生自主活動支援金贈呈 | |
最後に学生自主活動支援金贈呈が行われた.機械クラブ玉屋会長から学生フォーミュラチーム(FORTEK)およびレスキューロボットチーム(六甲おろし)に対して,支援金が贈呈された. | |
(M56 西田) | |