KTCM理事会会長挨拶

 3月25日のKTCM総会にて会長を仰せつかりました,16回卒業の冨田佳宏です.どうかよろしくお願い致します.東京オリンピック開催の年1964年に入学し,2009年に退職するまでのほぼ全期間を神戸大学にてお世話になりました.神戸大学退職後5年間勤めておりました福井工業大学を3月末に退職いたしました.その間KTCMの活動から離れておりましたので,まずはKTCMの活動を理解することを含めて,藪前会長,西下前総務部長が中心になって築かれましたKTCM体制を遵守し,平田総務部会長はじめ執行部の皆様のご協力と会員の皆様のご支援を頂いて会長職を務めさせて頂いております.

 会長就任が決まりました時,近隣の大学の同窓会の現状を調査致しましたところ,我がKTCMの活動は多彩で活発であるとのことを確信致しました.これは,同窓会の新制体制移管時に,KTCMと大学の共催による幾つかの企画がスタートし今日に至っていることによると理解しております.しかしながら,現在KTCMの活動を中心となって担っておられる方々の次の世代から若手会員の方々の同窓会への関心は必ずしも高くないことが将来のKTCMにとりまして懸念材料であります.このような状況を改善し,更なるKTCMの発展をもたらす起爆剤とすべく,坂口先生のご提案にて,KTCMの来し方に目を向け行く末に思いを巡らせ,会員相互の交流と親睦を深め,新たな展開に資することを目的とした座談会部会を創設頂き,第1回は5月15日に開催され成功裏に終了致しました.今後の展開が期待されております.

 同窓会は参加された方々が,旧交を温め,絆を深め,楽しい一時を過ごして頂くことが第一と考えております.同窓会はタイムトンネルのごとく,時空の自由な往来を可能にします.多感な学生時代に瞬時に戻ったり,先輩諸氏の目覚ましい活躍を目の当りにすることによって確度の高い自身の将来をも見ることがで,機械工学科を卒業したことに誇りと自信をもたらし,さらなる飛躍の駆動力を与えることが期待できます.このような同窓会の魅力を若手会員や学生諸君に伝えていきたいと考えております.

 これまで,活動の第一歩として,若年層で有名無実になっております,クラス代表を見直し,複数名の方々に依頼を致しました.これは,同じクラスでも交流がない諸君が半数以上いるとの事実を承知していることにもよります.将来,同窓会活動をご自身の活動の選択肢の一つに加えて頂くためにも,同窓会の活動内容を承知頂いていることが前提となります.このような取り組みが将来のKTCMの活動の活性化をもたらすと考えております.

 今後新執行部の皆様ならびに役員の皆様,会員の皆様の強力なご支援を頂き,現KTCMを継承・発展させて頂く所存であります.学生諸君には,在学時から同窓会の活動を機会があるたびに紹介し興味を勧誘することは肝要であり,教育や研究活動を通じて学生諸君と常に接触がある教員の皆様には特別会員として同窓会の活動をご理解いただき,一層のご支援をお願い致します. KTCM会員の皆様の忌憚のないご意見ご提案をお願いするとともに,一層のご支援ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます.
2014年6月6日
冨田佳宏